おすすめのストレッチ本『きょうのストレッチ POWER UP!! 100』
今回は「ストレッチ」について。
ストレッチするなら本を一冊買っちゃおう!
セルフメンテナンスといえばまずストレッチ。固くなった筋をうまく伸ばせれば、それだけでちょっとした身体の不調がよくなります。
また、整体院などで身体をギュッとひねる施術もあります。あれも結局は筋肉のストレッチを施術者の手を借りてやっているわけです。
しかしひとりでやるストレッチは意外とむずかしい。なんとなくお風呂上りに前屈をしているだけだと、そんなに効果も出ずにそのうちいやんなって続かなくなっちゃう…というパターンも多いですよね。
一度「ちゃんとしたストレッチ」を身に付けてみましょう。インターネット上にはいいストレッチ情報がないので本を一冊買っちゃうのがいいです。おすすめはこれ。
とにかくシンプルでわかりやすい
まずこの本は「絵がわかりやすい」のがいい。イラストレーターの人がすごく動きをわかりやすく描いていて、写真よりも理解しやすい。
そして筋肉名と、目的も「腰痛予防」とか「肩こり」とかシンプルに記載してある。特に筋肉名がきちんと書いてあるといろいろ応用が効きます。ときどき施術が終わった後にストレッチの指導などさせてもらうことがあるんですが、だいたいこの本を読んでいればことたりてしまいます。
科学的に確かなことが書いてある
それからこの本「余計な概念を入れていない」のがすごく好ましいです。筋肉のストレッチにだけ特化していて、東洋思想や疑似科学っぽいことを一切書いていない。というか意識的に省いている。
たとえば「生姜で脂肪が燃えますか?」という問いに対しては「燃焼させるには微量」とバッサリ。
「身体の歪みを整えたらやせますか?」にも「科学的に証明されていません」。
ぼくはちょと切り捨てすぎ、もうちょっと情緒を大切にしようよ、って思うところもあるんですが、著者の明確な方針が見て取れるのはすごくいいです。リップサービスなしで確かなことしか書かないぞ!という意思が美しい。
ストレッチは身体を使ったパズル
一見ストレッチしにくいようなところでも、ちゃんとストレッチ方法書いてあります。ぼくからすると「筋と骨とを使ったパズルがうまくはまってる!」って感じですごくおもしろい。僕がうなったのは55番と56番のストレッチ。とくに55番は椅子の背もたれの利用のしかたが最高にクール。
グラップラー刃牙でいうところのガイアとかジョジョの第2部みたいに、知的なアイディアで身体を使って目的を達成するって感じです(みんなそいういうの好きだよね?そうでもないか)。
というわけでストレッチ本なら『きょうのストレッチ POWER UP!! 100』を買っとくと良いですよ、という話でした。こんな調子でときどきセルフメンテナンスの記事を書いていこうかなと思っています。
斎藤充博
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