Vol.6 疲労と栄養ドリンク
こんにちは。薬剤師のみわです。
これを読んでらっしゃる皆様は、お疲れが溜まっていませんでしょうか。疲れた時に栄養ドリンクをキメて頑張っている方も多いと思われます。
「ビタミンB1もB2もB3もたくさん入ってるほうが効く!」
「タウリンも1000mgより3000mg入ってるほうが効く!!」
「いやいややっぱりレッドブルで翼ください!」
う~ん、沢山種類があって迷ってしまいますね。
栄養ドリンクの種類
一般的に言われる「栄養ドリンク」はこんな風に分けることが出来ます。
同じように思えても、こんな違いがあるのですよね。あとは、この中から一番目的にあったものを選んでみましょう。
眠たい…眠たい…しんどい…もうだめだ…
そんな時にはカフェイン配合のものを選びましょう。
栄養ドリンクで一般的なカフェインの量は50mg、レッドブルは80mg、強眠打破は150mgですが、もちろん多い方が眠気覚ましになります。コーヒーのカフェイン量40~100mgを目安にして選んでください。
また興奮覚醒作用のあるアルコール配合のものも良いでしょう。アルコールというとドキリとする方も多いと思いますが、アルコール濃度が1%以下のものは酒という区分にはなりません。栄養ドリンクにも含有されていることが多いです。
ただしカフェインもアルコールも、どちらもその作用は一時的なものであることに注意が必要です。
カゼだ…熱だ…しんどい…もうだめだ…
免疫力を上げてくれるビタミンCを含むものを摂りましょう。
また、体を温めるショウガ成分が入っているものも良いと思われます。また、水分や電解質が失われがちになるので、経口補水液のOS1などを摂取するのを心がけるのもお勧めです。また、カゼの養生には睡眠が欠かせないため、なるべくノンカフェインのものを摂るようにしましょう。
だるい…疲れた…しんどい…もうだめだ…
そんな時には不足すると疲労や倦怠感を感じるビタミンB1を補給しましょう。
また、ビタミンB1が不足している方はその他のビタミンB群も不足している方が多いため、それらも加えて補えると良いでしょう。滋養強壮として、古くから使用されてきた生薬成分が含まれているものも良いと思います。
メーカーがこぞって推してるタウリンってどうなの?と思われる方もいるかもしれません。タウリンは主に肝機能改善・強肝目的で配合されています。しんどいから出来るだけ多く配合されているものを!ではなく、肝臓や胃腸の疲労を回復したいときに摂るのがより効果的だと思います。
薬剤師のドリンク使い
ちなみに、私がどんな風に栄養ドリンクを使っているかご紹介させていただきます。
眠過ぎる時は強眠打破で無理やり眠気を覚まします。
翌日に疲れを残したくない時やカゼ疲労時は、ノンカフェインのリポビタンfeelを飲んでぐっすり寝ています。
元気を出したいときはカフェイン・ビタミンB1含有のもの、なんでも飲みますが、中でもチオビタシリーズが好きですね。これはもう完全に「チオ」「ビタ」のあのCMが好きだからです。隙あらばチオビタごっこをしてやろうと考えています。
あー、いいな。クソッ!チオビタごっこやってくれる方募集してま~~す。
さて、症状によって使い分けはありますが、栄養ドリンクは全て補助的な役割です。疲れを紛らわせ、疲れに効く成分を摂っても、体が休まらないと結局根本的な解決にはなりません。そう、結局はどの場合も休養することが一番なのです。
栄養ドリンクを飲んだから大丈夫と思わずに、栄養ドリンクを飲んで頑張った日こそ、睡眠をたっぷりとり、ゆっくり休むようにしてくださいね。
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